【開催日時】 2024年8月4日(日)~8月6日(火)2泊3日
【開催場所】 八戸三社大祭(後夜祭)見学(青森県)
蕪島 見学 (青森県)
北三陸ファクトリー 見学(岩手県)
青森ねぶた祭 鑑賞 (青森県)
【参加人数】 16社24名のご参加をいただきました。
■行程
【8月4日】
・八戸三社大祭(後夜祭)
八戸三社大祭は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
後夜祭では全ての山車27台がライトアップされ、仕掛けがすべて開いた状態で展示されおり、
その巨大な山車の姿は迫力満点、 展示会場(市民広場、三日町、十三日町、廿三日町)では
お囃子や立ち並ぶ屋台から聴こてえてくる賑やかな音や声も相まって祭の高揚感がありました。
【8月5日】
・蕪島
ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている蕪島ですが時は8月、ウミネコは
既に飛び立った後でした。静かな海を眺めながら快晴の青空に映える赤い鳥居をくぐり、株価と
人望の上昇、商売繁盛のご利益があるという蕪嶋神社を参拝したのち、海風を浴びながら社殿の
周りを3周することで身が清められるという「運開きめぐり」をしました。
・北三陸ファクトリー(https://kitasanrikufactory.co.jp/)
北三陸ファクトリーの方から 「うに再生養殖事業」についての概要説明を受け、実際に育てら
れている稚うにの様子を見学した後、バスで「うに牧場® (増殖溝)」の近くまで行き見学をさせて
いただきました。
(北三陸ファクトリーの取組み「うに再生養殖事業」について)
先ず「磯焼け」についての話を伺いました。これは、海洋生物が海藻を食べ尽くすことが一因と
され、その対策とし うになどの駆除が推奨されていること。駆除された うには育つことが出来ず
廃棄される実情があり、商品としての うにの漁獲量も減少する悪循環に陥っていたとのこと。
その悪循環をなくするため(1年目)うに栽培センターで稚うにを生産 ⇒(2〜3年目)外洋に
うにを放ち、天然の漁場で育てる ⇒(4年目)約15kmにわたる うに牧場(増殖溝)に移植 ⇒
(その後)漁師によって水揚げされ北三陸ファクトリーで加工・出荷する流れを確立したとのこ
と。その結果廃棄するだけだった「磯焼けうに」は今では「美味しいうに」 とし市場販売価格
1個500円の価値を生むようになったとのこと。
さらにサステナビリティへの配慮とし、産業廃棄物となるうに殻を活用し、海藻を再生する事業
の推進、ブルーカーボンの取り組みとし、大学などと連携し海の磯焼け問題を解決するため、世界
初の画期的な うにの再生養殖システム≪UNI-VERSE≫を確立し、豊かな自然と地域を様々な
人と一緒に育む活動をすすめているとのことでした。
・青森ねぶた祭
重要無形民俗文化財である青森ねぶた祭、出発地点からほど近い桟敷席で鑑賞しました。
日が落ちた大通りを跳人や囃子方たちと賑やかに練り歩く豪華絢爛な武者人形の大型ねぶたは
合計22台。ライトアップで浮かび上がったねぶたの雄姿に、跳人たちと威勢よく「ラッセ!ラッセ!
ラッセラー!」と掛け声をかけあいました。
【8月6日】
希望により、観光(八甲田丸、物産館アスパム)とオプションゴルフに分かれて行動しました。
■事務局から
今回は、新世紀PV会河原木副会長に多大なるご尽力をいただき、青森ねぶた鑑賞をメインと
した研修会を実施することが出来ました。
なかなか経験することができない”八戸三社大祭””青森ねぶた祭”という2つのお祭りをゆっくりと
観ることができたほか、初日の懇親会では、生のお囃子を聞かせていただくというサプライズもいただ
きました。 また、ブルーカーボンによる水産資源の減少の深刻さについては初めて知ることが多く
北三陸ファクトリー様の取り組みには大変興味深くお話を伺わせていただきました。
帰路、伊丹空港周辺での強い雷雨の影響で青森空港から伊丹空港までの移動便が遅延、
欠航というアクシデントはありましたが、研修自体は大変楽しく貴重な機会を持たせていただけ
たと感じております。
また次回以降もご参加いただく会員様に有意義な研修をご提供できるよう企画していきたい
と考えております。